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審査員特別賞/児童憲章SDGs賞

地域の魅力を知る 茂木町ふるさと運動学習の取り組み

団体概要

団体名
茂木町生涯学習課社会教育係 茂木町ふるさと運動学習「海っこ山っこ体験活動」
活動期間
2000年8月〜(年1回)
継続予定
永続活動
構成人数
8年〜
SDGsテーマ
そば打ち体験をきっかけにそばが好きになった児童もいました。
鮎の生態を理解し、茂木町と大洗町がつながっていることを確認しました。

選考委員からのメッセージ

海と山を繋げての交流という発想は面白い。子どもたちにとっては普段とは違った体験ができるし、行政としては自分の住む町の良さを改めて知り、地元に住み続けてもらうことに繋がる良い事業だと思います。

ふるさとの自然の恵みと豊かさを知り、学ぶことの大切さを子供たちに教える事を20年以上継続されていることがすばらしい。

活動内容

自然とつながる学び

 茂木町生涯学習課では、小学校高学年の希望者を対象に「ふるさと運動学習」を実施しています。今年度は29名の希望者があり、例年人気の高い事業となっています。年4回の体験活動を実施しますが、中でも人気の活動は、夏休みに実施する「海っこ山っこ体験活動」です。茂木町を流れる那珂川が茨城県大洗町で太平洋に注ぐというつながりから、茨城県大洗町生涯学習課との共同事業として実施しています。今年度も8月21日に茂木町で「山っこ体験活動」を中心に実施、夕方は茨城県鉾田市にある「とちぎ海浜自然の家」に移動し宿泊、翌日の8月22日は大洗町での「海っこ体験活動」を実施しました。
 1日目の「山っこ体験活動」では、朝の開校式に続き、午前中はそば打ち体験活動と鮎のつかみどり体験を実施しました。鮎のつかみどり体験は、茂木町漁業協同組合の協力を得て、那珂川のほとりにある漁協の生け簀で実施しました。漁業組合長様からここでふ化した鮎は、那珂川を下り、大洗町の海で大きくなり、またこの那珂川を上ってきて、ここで産卵して一生を終えることを聞きました。厳しい暑さの中でしたが、児童は全身ずぶぬれになりながら夢中で鮎を追いかけていました。そば打ち体験はほとんどの児童が初めてで、自分たちの打ったそばを昼食として頬張ることができました。太さや長さがまちまちのそばでも児童はそばのおいしさに気づく体験でした。午後は移動の途中で、水戸市にある国土交通省霞ケ浦導水那珂機場を見学しました。那珂川の水が霞ケ浦の水質や水量に関係していることに気づく見学でした。
 2日目の大洗町での「海っこ体験活動」は、海水浴場でのライフセービング活動と水族館見学でした。ライフセービング活動は、地元のライフセーバーの皆さんの協力を得て、ゲームや様々なボード乗りなどの体験をしました。児童にとっては、全員での遊びの中に安全を守る活動を学ぶことができる体験となりました。水族館見学は、通常の見学の後に、バックヤード見学をし、魚の健康管理や水槽の掃除等、水族館の皆さんが大変な仕事をしていることがわかりました。
 茂木町と大洗町の児童は今年度合計50名、また高校生も12名がボランティアとして参加しました。たくさんの人と交流を深められるように開校式から班を編成し、体験活動だけでなく、移動のバスの中や宿泊でも交流を深められるようにしました。

活動をはじめたきっかけ

ふるさとを知るための学び

 次代を担う子どもたちがふるさとの良さを知る機会をつくることを目的に、小学校5年生と6年生の希望者を対象に実施しています。茂木町を流れる那珂川が茨城県大洗町の河口から太平洋に注ぐというつながりから、大洗町生涯学習課と茂木町生涯学習課の共同事業として実施しています。中山間地である茂木町と海に面した大洗町が、それぞれの地でしか体験できない活動を計画します。お互いの子どもたちが全く環境の異なる地を知ることで、自分たちのふるさとを改めて深く知ることができます。

活動を通して学んだことや感じたこと

ふるさと体験で広がる学びとつながり

 子どもたちにとって家庭や学校・地域ではなかなか体験できない活動を取り入れることで、楽しい思い出を作ってもらうことを大切にしています。この活動に5年生と6年生と2年続けて参加し、高校生になってからもボランティアとして参加し、リーダーとして活動の手伝いをしてくれる高校生も例年たくさんいます。また、この活動に協力してくださった地元漁業組合様やそば店、国土交通省霞ケ浦同士事業那珂機場やライフセーバーの方々、水族館等、その地域で貢献する官民様々な立場の方々から積極的な協力をいただきました。子どもたちは学校では学べない地元茂木町での体験と大洗町での体験から、ふるさとの大地の豊かさや海の豊かさをたくさん学ぶことができました。

活動継続のためにしている工夫

子どもたちの学びを深めるために

 最終的に茂木町の子どもたちに、茂木町の素晴らしさに気づき、茂木町をもっと知ってもらうことが目的になります。体験の中で必ず活動の目的や本質を説明するとともに、茂木町の子どもが「山っこ体験活動」でも、家庭や学校ではなかなか体験できない活動を準備し、ただ単に楽しかった思い出だけではなく、一人一人が知らなかったことに気づいたり、新たな疑問や課題を見出すことができるように指導していきたいと考えています。そのためには子どもたちの率直な意見を聞き、子どもたちのアイディアを積極的にとり入れるなど、活動の場を広げていくことが大切です。年度最終のふるさと運動学習会では、1年間の活動を振り返った作文の提出を依頼し、それが我々への評価でもあると理解して次年度の計画を立てるようにしています。

ライフセーバーの方をリーダーに海に入りました。
水族館の工夫や気をつけていることなどを教えていただきました。

活動略歴

2020年〜2025年の主な活動
花の山(植物園)での植物や昆虫観察 (山っこ体験)
杉の伐採活動見学、(林業の理解)(山っこ体験)
茂木城跡の見学(山っこ体験)
みどり農園(町営)での収穫体験(山っこ体験)
勾玉づくり体験(山っこ体験)
座禅体験(山っこ体験)
間伐材を利用してのコースター作り(山っこ体験)
ライフセービング活動(海っこ体験)
漁船に乗っての漁業体験 (海っこ体験)
2025年8月
そば打ち体験(山っこ体験)
鮎のつかみ取り(山っこ体験)
霞ケ浦導水事業施設見学(山っこ体験)
ライフセービング活動(海っこ体験)
水族館見学(海っこ体験)