第4回ざぶんSDGs大賞 受賞団体
地域文化SDGs賞
活動を通してできたネットワークが災害時の迅速な支援へ繋がる
団体概要
- 団体名
- 学生団体Rainbow
- 活動期間
- 2021年11月〜(年50回)
- 継続予定
- 8年〜
- 構成人数
- 中学生5名・高校生22名・大人8名
- SDGsテーマ
-
-
活動内容
地域に根差した持続可能な共助体制の構築
学生団体Rainbowは、地域との絆を深め、災害時の迅速な支援と防災意識の向上を目指し、多様な活動を展開しています。2021年の設立以来、フードロス活動やマルシェ運営、清掃活動などを地域住民と共に行い、地域の公益ネットワークを強化してきました。これにより地域との信頼関係が築かれ、災害時には迅速かつ効果的な支援が可能なネットワークが形成されています。
2024年1月に発生した能登半島地震では、このネットワークを活用し、現地のニーズに応じた物資や支援金・義援金(合計436,865円)を迅速に集め、4tトラック3回分の物資を被災地に届けました。さらに現地の医師会とも連携し、現場に合わせた支援を提供するなど、多くの地域主体が協力しました。地域おこし協力隊や地元企業、大平南小おやじの会なども支援に加わり、協力の輪が広がりました。
Rainbowは、日常的なフードロス活動や地域イベントを通じて、災害時に必要な支援ネットワークの強化に成功しています。防災減災活動も積極的に行っており、小学校や中学校、公民館、自治会などで年間40回以上の防災訓練を実施。賞味期限が近い非常食(アルファ米)を使ったピザ作りキットを考案し、それをきっかけに災害について学ぶ機会を提供しています。また、オリジナル持ち出し袋の作成やペットボトルランタンの工作ワークショップも開催し、子どもたちが災害に備える意識を育てています。さらに、台風19号や能登地震の支援経験を基にした講話を通じて、防災意識の向上にも貢献しています。
「寺子屋大作戦」では、経済的に学習環境が整わない子どもたちに平等な学習機会と居場所を提供し、自己肯定感の向上を目指しています。貧困が目立たないよう、フードロスの食材を「ご褒美」として提供する工夫も取り入れています。また、地域住民が関心を持つテーマを取り上げた「寺子屋」・「TERAKOYA」では、アレルギー講習や実践的な知識の共有を通じて地域とのつながりを深めています。さらに、地域おこし協力隊とコラボして河川敷や地域の清掃活動を行い、地域との関わりを大切にしています。
これらの活動を通じて、平時からのつながりと信頼を強化し、災害時には即座に機能するネットワークを構築する基盤を築いています。Rainbowは、地域に根差した持続可能な共助体制の構築に大きく貢献しています。
活動をはじめたきっかけ
台風での被災体験をきっかけにスタート
フードロス活動や寺子屋、防災減災活動など、Rainbowでは多様な活動を展開しています。中でも、中間支援活動を始めたきっかけは、2019年の台風19号での被災経験です。避難所に行けず、道路が水没して孤立した状況から、物資や資金の提供だけでなく、平時からのつながりやネットワークの重要性を痛感しました。個々の家庭や個人が単独で対処するのではなく、地域全体で協力し合う仕組みが必要だと感じました。また、寺子屋活動は、経済的理由で学習環境が整わない子どもたちに平等な学習機会と居場所を提供するために始め、フードロスを活用して支援しています。これらの活動を通じて、地域との連携を強化し、災害に強い社会づくりに貢献しています。平時からのつながりが、災害時に大きな力となることを学び、それを基盤に活動を続けています。
活動を通して学んだことや感じたこと
最も強く学んだ「つながりの力」
活動を通じて最も強く学んだのは「つながりの力」です。災害時には周囲の支えが大きな力となり、中間支援活動の意義を深く理解しました。台風19号の際には、自分たちだけではどうにもならない状況で、多くの人々の協力により前進できました。この経験から、支援者同士のつながりやネットワークの重要性を再認識し、地域全体での協力が災害時において大きな力を発揮することを学びました。また、多様な人々と協働する中で、柔軟性や多様性の重要さを学び、「ゆるボノ」の概念を導入し、無理なく参加できる環境を整えました。さらに、2024年の能登地震では、平時に構築したネットワークが迅速に機能し、効率的な支援活動が可能となりました。高校生が主導して活動していることで、多くの主体が協力し、活動が大きく発展しています。この経験を通じて、リーダーシップと危機対応力が向上し、今後も地域との連携をさらに強化していく決意を新たにしています。
活動継続のためにしている工夫
参加者が長期的に関われる仕組みづくり
今後の活動を継続するためには、参加者一人ひとりの力や資源を無理なく活かし、長期的に関われる仕組みが必要です。私たちは、「ゆるいプロボノ=ゆるボノ」のアプローチを導入し、SNS運用が得意な高校生や、組織運営に興味のある学生が、それぞれの強みを発揮できる役割を提供しています。これにより、参加者は自身に合った形で社会問題に向き合い、持続的に活動に参加できる環境を整えています。また、寺子屋大作戦を通じて、経済的に困難な子どもたちに平等な学習機会と居場所を提供し、学習意欲や自己肯定感の向上を図る取り組みを続けています。フードロス食料を「ご褒美」として子どもたちに配る工夫も行い、地域との連携を日常的に深めています。さらに、能登地震での支援経験を基に、平時からのネットワークを強化し、災害時にも迅速に対応できる支援体制の構築を目指しています。
活動略歴
- <災害協定締結 中間支援>
- 2023年3月
- 「栃木市」と「NPOさいたま市民キャビネット」との災害協定締結式について「中間支援」を行う
- <能登関係>
- 2024年1月3日
- 現地医師会とネットワークを構築し、LINEで情報共有
- 1月6日~20日
- 小山方面の拠点小山市民泊施設(小山市地域おこし協力隊依頼)にて物資・支援金回収 鹿沼方面の拠点防災士さんに依頼 自宅にて物資・支援金回収
- 1月7日
- 栃木市立大平南小学校にて物資・支援金回収(大平南小おやじの会さん依頼) 栃木住宅公園にて物資・支援金回収(ゆいのマルシェさん依頼) NPOさいたまに物資・支援金をお届け(From point to Line依頼)
- 1月10日
- 現地医師会中継基地にNPOさいたま経由で物資お届け
- 1月10日〜20日
- 藤岡・佐野方面の拠点藤岡街のカフェ(any feel coffee依頼)にて物資・支援金回収
- 1月12日
- NPOさいたまに物資・支援金をお届け(From point to Line依頼)
- 1月13日
- 現地医師会中継基地にNPOさいたま経由で物資お届け
- 1月15日〜3月
- 宇都宮方面の拠点義援金回収(NPO法人シェアハッピーエール依頼)
- 1月17日
- NPOさいたまに物資・支援金をお届け(市民キャビネット依頼)
- 1月20日
- 粟野中学校にて物資回収 各拠点を回り、NPOさいたまに物資・支援金をお届け(From point to Line依頼)
- 1月21日
- 現地医師会中継基地にNPOさいたま経由で物資お届け
- 1月25日
- 粟野中学校にて支援金回収
- 1月30日
- 栃木県立佐野高等学校同附属中学校にて支援金回収
- 2月4日
- 地域の団体さんから支援金回収
- 2月7日
- 日本保険医療大学にて能登の講話・NPOさいたま炊き出し補助
- 3月30日
- お預かりした義援金寄付の為、赤い羽根共同募金会訪問
- <防災減災活動>
- 2023年4月1日
- 妙正寺防災減災活動
- 4月2日
- 皆川公民館防災減災活動&袋詰め活動&ワークショップ資料作り
- 4月15日
- 子供食堂とちっここかげ防災減災活動
- 4月29日
- こども習い事フェスタPRブース防災減災活動
- 5月4日
- 皆川公民館袋詰め活動&防災減災活動
- 5月5日
- 麺堂ホーム防災減災活動
- 5月6日
- 吹上公民館防災減災活動&袋詰め活動
- 5月7日
- 皆川公民館防災減災活動&袋詰め活動
- 5月8日
- 吹上中学校にてワークショップ打合わせ
- 5月26日
- 大平南小にてワークショップ打合わせ
- 5月27日
- 冒険遊び場ねずみもちパーク防災減災活動/大平南小おやじの会防災減災活動
- 6月4日
- アルファ米袋詰めの活動
- 6月10日・17日
- アルファ米袋詰め・ワークショップ資料作り
- 6月28日
- 吹上中学校防災減災活動
- 7月15日
- 皆川公民館にてワークショップ資料作り&アルファ米詰め
- 7月18日
- 吹上小学校防災減災活動
- 7月31日
- 皆川地区防災減災活動※皆川中学校・皆川城東小学校
- 8月2日
- 城南小学童防災減災活動
- 8月5日
- アルファ米つめ・ワークショップ時貼り付け展示資料作成
- 8月17日
- クローバー学童防災減災活動
- 8月19日
- とちっここかげ防災減災活動
- 8月24日
- どんぐり学童防災減災活動
- 9月5日
- 千塚小学校 防災減災活動
- 9月10日
- ワークショップ打ち合わせ・資料作り
- 9月23日・10月1日
- アルファ米詰め
- 10月2日
- ワークショップ打ち合わせ
- 10月3日
- 皆川中学校打ち合わせ
- 10月6日
- ティアラの防災減災活動打ち合わせ
- 10月14日
- 皆川城址まつ 防災減災活動
- 10月20日
- ワークショップ資料作り・アルファ米詰め
- 10月22日
- 午前 佐野福祉フェスタにて防災減災活動 /午後 NPO法人シェアハッピーエールにて第1回防災減災活動
- 10月27日
- 寺尾小学校打ち合わせ
- 10月28日
- NPO法人シェアハッピーエールにて第2回防災減災活動
- 11月4日
- 午後 NPO法人シェアハッピーエールにて第3回防災減災活動/夜 打ち合わせ・資料作り・アルファ米詰め
- 11月5日
- NPO法人シェアハッピーエールにて第4回防災減災活動
- 11月11日
- ティラノレース防災減災活動
- 11月12日
- ティラノ運動会防災減災活動
- 11月19日
- NPO法人シェアハッピーエールにて第5回防災減災活動
- 11月25日
- 栃木市の令和5年度総合防災訓練防災減災活動
- 12月1日
- 皆川中学校避難訓練時に配 打ち合わせ
- 12月2日
- NPO法人シェアハッピーエールにて第6回防災減災活動
- 12月3日
- NPO法人シェアハッピーエールにて第7回防災減災活動
- 12月8日
- 寺尾小学校打ち合わせ
- 12月9日
- 皆川公民館防災イベント防災減災活動
- 12月10日
- NPO法人シェアハッピーエールにて第8回防災減災活動
- 12月17日
- NPO法人シェアハッピーエールにて第9回防災減災活動
- 12月22日
- NPO法人シェアハッピーエールにて第10回防災減災活動
- 2024年1月20日
- アルファ米つめ・資料作り
- 1月28日
- 錦町育成 打ち合わせ
- 2月2日
- 大平南小学校にて防災減災活動
- 2月4日
- 錦町育成会 防災減災活動
- 2月11日
- 鹿沼市消防フェスティバル防災減災活動
- 2月12日
- 栃木住宅公園防災減災活動
- 2月13日
- 皆川中学校防災減災活動
- 2月17日
- 粟野フェスタ防災減災活動
- 3月10日
- ワークショップお礼状の作成・振り返り
- 3月25日
- 皆川公民館ワークショップ
- 4月2日・3日
- シルバー大学にて防災減災活動
- 5月28日
- 手話サークル防災減災活動
- 6月2日
- 育成会にて防災減災活動
- 6月23日
- 壬生東小学校にて防災訓練(壬生町至宝町)
- 7月9日
- 吹上小学校にて防災減災活動
- 7月12日
- 寺尾小学校にて防災減災活動
- <イベント開催>
- 2024年5月5日
- フードロス&防災イベント開催
- 5月12日
- アレルギー寺子屋(とちぎアレルギーの会)
- 6月30日
- フードロスイベント開催(サニー農園)
- 7月6日
- 大平南小学校にて防災イベントを開催(共催)
- 7月29日
- 子どもの居場所にて縁日開催
- 7月30日
- 子どもの居場所にて縁日活動
- 8月6日
- 寺尾公民館にて寺尾de寺子屋を開催(共催)
- 8月7日
- 子ども食堂にて寺子屋を開催
- <フードロス活動>
- 2021年11月~2024年9月
- 月に1~2回フードロス活動 ※イチゴ12月~6月/ナス6月~11月 アルファ米などフードバンクからは通年通して、児童施設や子供食堂に寄付
- <寺子屋大作戦>
- 2021年11月~2023年1月
- 月1回寺子屋大作戦
- 2023年4月
- 毎週土曜日開催
- 2023年6月24日
- ALT講師の寺子屋大作戦開催
- <チャリティーバザー>
- 2022年4月
- 売上金で2022年5月にデザートパーティー(こどもの家)
- 2022年10月
- 売上金で2022年10月にハロウィンパーティー(こどもの家)
- 2023年6月
- NPOさいたま市民キャビネットとの協働バザー
- <地域交流・清掃活動>
- 2021年12月
- NPO法人このゆびとまれ福祉ボランティア/無印良品小山ハーヴェスト店にてワークショップ
- 2022年1月
- 清掃活動
- 2022年2月
- 小山地域おこし協力隊コラボ清掃活動(思川河川敷)
- 2022年4月
- 清掃活動でのプラスティックを使いキーホルダーワークショップ /チャリティーバザー
- 2022年5月
- ミュゼマルシェボランティア
- 2022年7月
- 「なつこい高校生バンド選手権」実行委員として参加
- 2022年9月
- 小山地域おこし協力隊コラボ清掃活動(思川河川敷)/ リノベーション/ ヘアドネーション
- 2022年12月
- 防災イベント
- 2023年2月
- 小山地域おこし協力隊コラボ清掃活動(思川河川敷)
- 2023年4月
- 第1回なつこい実行委員会議
- 2023年6月
- 第4回なつこい実行委員会議
- 2023年7月
- 第5回なつこい実行委員会議/第6回なつこい実行委員会議 /小山地域おこし協力隊コラボ清掃活動(思川河川敷)
- 2023年10月
- 福祉施設ボランティア(NPOこのゆびとまれ)
- 2023年11月
- ティラノサウルスレース司会・お手伝い
- 2023年12月
- 公民館焚火イベントお手伝い/ NPOシェアハッピーエールにてフードロスケーキ作りワークショップ
- 2024年3月
- 第1回なつこい実行委員会議/サニー農園さん交流会/ebiさん個展/総会(支部代表)
- 2024年4月
- 第2回なつこい実行委員会議/チャリティースポーツボランティア/学生交流会
- 2024年5月
- イベント打ち合わせ(子供の家)/イベント打ち合わせ(大平南小おやじの会)/ 第3回なつこい実行委員会議
- 2024年6月
- マルシェ手伝い/第4回なつこい実行委員会議/防災工作勉強会/チラシ作成会議/イベント打ち合わせ(子供の家・NPOこのゆびとまれ)/キックオフ研修会
- 2024年7月
- 第5回なつこい実行委員会議/第6回なつこい実行委員会議/イベント打ち合わせ(ココロテラス)/ココロテラスにて縁日開催/佐野高校居場所カフェコラボ/イベント打ち合わせ(くらら)
- 2024年8月
- 宮スケートボランティア/くららで話そう講話/宮スケートボランティア/NPOこのゆびとまれにて縁日ボランティア
選考委員からのメッセージ
東日本大震災、令和元年東日本台風、能登半島地震など、それぞれの被災地で災害対応をしましたが、平時からの繋がりが災害時に大きな力となるのはその通りです。災害の経験を活かした今後の活動を応援しています。
学校という枠を出た地域のつながりを意識した活動が、これからも「ゆるく」長く継続されることを期待しています。