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水産庁長官賞 児童憲章SDGs賞

子どもたちに、学校では学べないふるさとの良さを知る機会を

団体概要

団体名
茂木町生涯学習課社会教育係 茂木町ふるさと運動学習「海っこ山っこ体験活動」
活動期間
2000年8月〜(年1回/2~3日間)
継続予定
永続活動
構成人数
小学生34名・高校生3名・大人4名
SDGsテーマ
住職様からの説教を聞いた後、座禅体験や鐘撞体験をしました
アユの生態を話し、大洗の海とつながっていることを理解しました

選考委員からのメッセージ

海と山を繋げての交流という発想は面白い。子どもたちにとっては普段とは違った体験ができるし、行政としては自分の住む町の良さを改めて知り、地元に住み続けてもらうことに繋がる良い事業だと思います。

ふるさとの自然の恵みと豊かさを知り、学ぶことの大切さを子供たちに教える事を20年以上継続されていることがすばらしい。

活動内容

1泊2日、海と山での貴重な体験

茂木町生涯学習課では、次代を担う子どもたちがふるさとの良さを知る機会をつくることを目的に、小学校5年生と6年生の希望者を対象に「ふるさと運動学習」を実施しています。例年30名を募集していますが、それ以上の応募者があり、茂木町の子どもたちにとって人気のある活動です。年4回の活動を実施しますが、中でも人気の活動は夏休み期間中に実施する「海っこ山っこ体験活動」です。茂木町を流れる那珂川が茨城県大洗町で太平洋に注ぐというつながりから、茨城県大洗町生涯学習課との共同事業として実施しています。今年度は1泊2日の日程で、1日目は茂木町での「山っこ体験」、2日目は大洗町での「海っこ体験」を実施しました。
 1日目の山っこ体験では、山中の禅寺での座禅体験と那珂川沿いでの鮎のつかみ取り体験を実施しました。座禅体験はほとんどの子どもが初めての体験で、セミの声しか聞こえないない中で、子どもたちは非日常的な貴重な体験をしました。鮎のつかみ取り体験は、那珂川べりにある漁業組合の施設で実施しました。漁業組合長さんから、鮎の生態の話を聞いて、那珂川でふ化した鮎もこの那珂川を下り、大洗町の海に出て、海で育ち、またここに戻ってきて産卵することを知りました。厳しい暑さの中でしたが、子どもたちは全身ずぶぬれになって夢中で鮎を追いかけていました。
 2日目の大洗町での海っこ体験は、海水浴場でのライフセービング活動と漁業体験活動でした。ライフセービング活動は、地元のライフセーバーの皆さんの協力を得て、ゲームや様々なボード乗りなどの体験をしました。漁業体験では実際に漁船に乗り、港を出て網で小魚を捕る体験でした。今年は残念ながら天候の関係で漁船での遊覧だけでしたが、例年は網をおろし、小魚を捕る漁業体験を実施しており、子どもにとって貴重な体験になっています。 
 なお、茂木町と大洗町の児童は開校式から同じグループになるように班編成し、移動のバスや食事の際も交流を積極的に深められるようにしています。宿泊は太平洋に面した「とちぎ海浜自然の家」を利用し、大洗町の子どもたちと共に宿泊します。

活動をはじめたきっかけ

茂木町×大洗町で活動を計画

次代を担う子どもたちがふるさとの良さを知る機会をつくることを目的に、小学校5年生と6年生の希望者を対象に実施しています。茂木町を流れる那珂川が茨城県大洗町の河口から太平洋に注ぐというつながりから、大洗町生涯学習課と茂木町生涯学習課の共同事業として実施しています。中山間地である茂木町と海に面した大洗町が、毎年それぞれの地でしか体験できない活動を計画します。お互いの子どもたちが全く環境の異なる地を知ることで、自分たちのふるさとを改めて深く知ることができます。

活動を通して学んだことや感じたこと

地域やボランティアも積極的に協力

子どもたちにとって家庭や学校・地域ではなかなか体験できない活動を取り入れることで、楽しい思い出を作ってもらっています。この活動に参加したよい思い出から、高校生になって、ボランティアとして再び参加し、リーダーとして活動の手伝いをしてくれる高校生も例年たくさんいます。また、この活動に協力してくださる漁業組合や寺院等、多くの地域の方々からも、子どもたちと接する機会を得て、自分たちの社会的役割を知ってもらえる機会を得られるということから積極的に協力をいただいています。子どもたちは、学校では学べない地元茂木町での体験と大洗町での体験から、ふるさとの豊かさや海の豊かさをたくさん学んでいます。

活動継続のためにしている工夫

新しいことに気づき、課題を見出せるように

最終的に茂木町の子どもたちに、茂木町の素晴らしさに気づき、茂木町をもっと知ってもらうことが目的になります。体験の中で必ず活動の目的や本質を説明するとともに、茂木町の子どもが山っこ体験でも、家庭や学校ではなかなか体験できない活動を準備し、ただ単に楽しかった思い出だけではなく、一人一人が知らなかったことに気づいたり、新たな疑問や課題を見出すことができるように指導していきたいと考えています。そのためには、子どもたちの率直な意見を聞き、子どもたちのアイディアを積極的にとり入れるなど、活動の場を広げていくことが大切です。年度最終のふるさと運動学習会では、活動を振り返った作文の提出を依頼し、それが我々への評価でもあると理解して次年度の計画を立てるようにしています。

漁船に乗る機会は大洗町の子どもほとんどが 初めてで、貴重な体験をさせていただきました
ライフセーバーの方は海賊のキャラクターで指導してくださいました

活動略歴

2020年〜2023年の主な活動
花の山(植物園)での植物や昆虫観察 (山っこ体験)
杉の伐採活動見学、(林業の理解)(山っこ体験)
茂木城跡の見学(山っこ体験)
みどり農園(町営)での収穫体験(山っこ体験)
勾玉づくり体験(山っこ体験)
キャンプ体験(山っこ体験)
間伐材を利用してのコースター作り(山っこ体験)
ライフセービング活動(海っこ体験)
漁船に乗っての漁業体験 (海っこ体験)
2024年8月
座禅体験(山っこ体験)
鮎のつかみ取り(山っこ体験)
ライフセービング活動(海っこ体験)
漁船に乗っての漁業体験(海っこ体験)